徳之島「夢」振興会議

「西郷公園」にヒカンザクラを植樹する徳之島「夢」振興会議の関係者=20日、天城町岡前

岡前「西郷公園」にヒカンザクラ苗100本
関東地区在住の出身者ら
 
 【徳之島】関東地区在住の徳之島出身者らでつくるNPO法人徳之島「夢」振興会議(横田捷宏理事長)の関係者は、ふるさとでのフラワーロードプロジェクトの一環で20日午前、西郷どんゆかりの地の一つ天城町岡前の「西郷公園」に、ヒカンザクラの苗木100本を植えた。

 同プロジェクトは「ふるさとに百万本の花木を植えて美しい島に」と2003年から開始。フラワー基金を募りながら、ふるさとの道路沿線や公共施設敷地へハイビスカスやサクラなど花木苗を植樹。島内の小・中・高生の入学記念植樹用にも贈り続けている。

 岡前の「西郷公園」は、西郷隆盛が2度目の遠島処分となった1862(文久2)年に謫居(たっきょ)した地の歴史にちなんだ町の公園。岡前集落自治会が「夢」振興会議フラワーロード委に苗木を要望していた。植樹には、徳之島町制施行60周年記念行事への参加も兼ねて帰省した役員や会員、住民ら約30人が協力した。

 横田理事長(76)=伊仙町伊仙出身=は「フラワーロードプロジェクトは、島内各地域の人々と一緒に取り組んでいる。台風や塩害もあるため、皆さんと一緒になった植栽管理が大切。自分たちの植樹ということで栽培管理していただきうれしく思っている」と話した。