「自然観察の森」1日開園

「自然観察の森」1日開園

休園が解除され、1日から開園することが決まった「奄美自然観察の森」園内の遊歩道沿い

台風被害の倒木撤去・移動作業 龍郷町

 龍郷町長雲峠にある「奄美自然観察の森」は、9月末に襲来した台風24号の影響で園内で多数の倒木が発生して危険な状況だったことから町は10月1日から休園とし、入園禁止措置した。それ以降、園内の各遊歩道の倒木を撤去したり、遊歩道脇に移動させる作業などを続けた結果、10月末までにほぼ作業を終えたことから11月1日から開園することを決めた。町企画観光課によると、防災行政無線で町民に開園を周知し、町のホームページでも周知したい、としている。

 園内の各遊歩道沿いでも多数の倒木が発生した。園の入り口に「台風24号の被害のため、復旧作業中のため、入園禁止です。ご不便をおかけしますが、よろしくお願いします」と記した張り紙を掲示した。

 町によると、10月末までに展望デッキ、パノラマトリデなどに至る遊歩道が利用できるようになったという。

 10月31日に園内を巡ると、いろいろな野鳥のさえずりが聞こえ、すぐ近くで1羽の姿を見ることもできた。コオロギが跳ね、カエルの鳴き声が聞こえ、秋から冬にかけて本土から奄美へ渡ってくるアサギマダラも見ることができた。

 また、園の駐車場や園に至る道路沿いにはヒカンザクラが植えられているが、一部開花した季節外れのヒカンザクラが見られた。

 入り口には「国立公園となるため、動植物や昆虫等の採取はできませんので、虫捕り網などの持ち込みはできません」との注意書きが掲示されている。