現場実習に向けて「戴帽式」

実習に向けてナースキャップを授かる衛生看護科の2年生たち

自覚と決意を胸に
奄高衛生看護科2年生生

 奄美市名瀬の奄美高校(堀之内尚郎校長、504人)は7日、衛生看護科2年生生徒16人が、現場実習に向けてナースキャップを受け取る「第43回戴帽式」を同校実習室で行った。山元星来さんが生徒を代表し「初心を忘れず、それぞれが思い描く看護師を目指して精進します」と力強く宣誓。生徒たちは純白のナースキャップをかぶり、看護師としての自覚と決意を胸に刻んだ。

 戴帽式は、看護の母・ナイチンゲールから始まり、看護師の象徴である帽子をいただく儀式。今月12日から始まる病院での実習に向け、使命の再認識などを目的に行っている。

 式では、生徒一人ひとりが名前を呼ばれ、教員からナースキャップを授与。ナイチンゲール像の灯火をキャンドルに移して誓詞を唱和し、医師を助け、人々の幸に身を捧げることを誓った。

 堀之内校長は「この日を迎えたことはこの上ない喜び。臨床の場でつまずくこともあるだろうが、仲間と灯火を分け合いながら技術取得を目指してほしい」と激励。生徒代表の山元さんは「大変やりがいのある素晴らし職業。きょうの誓いを胸に支え合いながら頑張りたい」と誓いを述べた。

 式に挑んだ泉穂夏さんは「(実技試験クリアし)式に間に合って安心した。病院で本当の仕事を学び、しっかり身につけたい」と表情を引き締めた。

 今後生徒たちは、島内の病院や福祉施設などで約4週間の実習に臨む。