与論町議会報告会

住民(左側)に議会活動の報告を行う議員ら(右側)=与論町=

「若者が戻ってきやすい町を」
住民から意見多数

 【沖永良部】2018年度与論町議会報告会が8日、同町地域福祉センターであった。議員10人に対し地域住民11人が参加。住民からは、若者がUターンしやすい町づくりや自然環境に配慮した農地整備など多くの意見が出た。

 町政に関する情報提供と住民からの提言を議会活動に役立てるために開催。

 最初に17度決算審査の審議状況を報告。町税の収入未済件数(町民税98件、固定資産税779件、軽自動車税60件)の未納の理由について「Iターン者が一時島内で働いた後に転出し、納税通知を出しても納税してもらえないケースや生活困窮を理由に払えない滞納者が固定化している」と説明した。

 各会計決算審査における議会側の申し入れ事項は▽島内主要ポイントへのWi―Fi整備▽町内住宅の耐震対策推進▽ふるさと納税の返礼品メニューの開発▽多目的運動広場の有効活用―など20項目。

 旧役場庁舎の跡地利用に関しては、島全体の経済活性化の起爆剤となり得る機能を持たせることや、現在の商店街の経営・経済活動を阻害しないことなどを町執行部に申し入れたと報告した。

 住民からは「畑地整備は重要だが、サンゴなどの自然環境に配慮して事業を進めてほしい」「農地を宅地へ転用できず、若者がUターンできない」「堆肥センターの排水対策を徹底してほしい」「豪雨で浸水した産業道路の整備を早く」などの意見要望があった。