火災予防運動スタート

チラシを手に防火などを呼び掛ける一日消防長の三浦さん(左から2人目)

一日消防長ら防火PR
式典や街頭キャンペーン
大島地区消防組合

 「119番の日」の9日、「秋の全国火災予防運動」が全国で一斉にスタートした。奄美市名瀬の大島地区消防組合(川畑洋一消防長)では、式典やパレードを行い、管内の安全を祈願。市内のショッピングモールでは一日消防長を務める2018年紬美人・三浦瀬奈さんが「街頭キャンペーン」を行うなど、防火対策や火災予防への意識向上を呼び掛けた。期間は15日まで。

 2018年度の全国統一防火標語は、「忘れてない?サイフにスマホに火の確認」。重点項目に、▽住宅防火対策の推進▽乾燥時および強風時火災発生防止対策の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物等における防火安全対策の徹底―など6項目を掲げた。

 17年管内の火災は、37件発生し2人が死亡。主な出火原因は、①たき火・火入れ(各7件)②たばこ・他(各2件)―で、今年は9月末現在、28件の火災が発生している。

 式典で川畑消防長は「これからの時期、空気が乾燥し火災の発生しやすい季節になる。予防を徹底し、しっかり推進していきたい」と職員を前にあいさつ。一日消防長辞令の交付を受けた三浦さんは「命を守るための住宅火災警報器への理解を周知し、早期設置など普及啓発に取り組みたい」と抱負を述べた。

 この後職員らは、ポンプ車に乗り込み、消防パレードで市内を巡回。三浦さんは、ショッピングモールの店頭でキャンペーンを展開した。

 店内防火設備の点検を終えた三浦さんは、買い物客や通行人に「秋の全国火災予防運動が始まります」など声掛け。啓発チラシやポケットティッシュを手渡し、火の元や火気への注意を呼び掛けた。

 なおこの日は、パレードや啓発活動など、島内各地の分署でも行われた。