「12月10日」製糖開始

今期の製糖開始時期を決めた両町糖業振興会役員会=知名町=

台風被害回復傾向 生産量8万2544㌧計画
沖永良部・南栄糖業

 【沖永良部】2018年度両町糖業振興会役員会(会長、今井力夫知名町長)が12日、知名町中央公民館であった。和泊、知名両町のサトウキビ農家や行政担当者ら60人が参加。18・19年期のキビ生産量は8万2544㌧(前年実績8万4974㌧)を計画、南栄糖業の操業開始は12月10日に決定した。

 11月1日現在、町別生産量見込みは和泊町3万4335㌧、知名町4万8209㌧。栽培面積は両町合計1569・28㌶(和泊町683・80㌶、知名町885・48㌶)、10㌃あたりの収量(単収)は5260㌔㌘(和泊町5021㌔㌘、知名町5444㌔㌘)。ほ場ブリックスは11月8日現在、両町平均で15・38%となっている。

 沖永良部サトウキビ生産対策本部によると、梅雨明け以降、適度な降雨もあり夏場は順調に生育。台風24、25号の影響で倒伏や葉部損傷、折損のほか、海岸周辺のほ場においては潮風害も多く見られたが、現在は回復傾向にあるという。

 協議では、今期製糖期間を12月10日開始、来年3月31日終了と決定。参加者からは「製糖時期が4月にずれ込む可能性はあるのか」「今年も雨が多いかもしれないので製糖開始を12月1日にしてほしい」などの意見が出た。