職場でインフル予防接種

職場でインフル予防接種

医師などが訪れ社員を対象にインフルエンザ予防ワクチンを接種

「安心して業務に従事」
町田酒造、費用全額負担

 町田酒造㈱(中村安久代表取締役社長)は14日、龍郷町大勝の同社会議室で社員などを対象とした職場インフルエンザ予防接種を実施した。医療機関から医師などが同社を訪問し、体温チェックをクリアした社員に予防ワクチンの注射を行った。注射を受けた社員からは、本格的な流行期に入る前の予防接種を喜ぶ声が聞かれた。

 同社では社員の健康増進と福利厚生制度の充実などのため、季節性インフルエンザ予防ワクチンを本人の同意を得て、費用は会社側が全額負担して接種する取り組みを昨年から開始。対象は同社に勤務する全役員、全社員(パートタイマー含む)で、この日は26人が予防接種を受けることに。奄美市名瀬の医療法人奎英会むかいクリニック(向井奉文院長)から、向井院長と看護師など計4人が予防接種に訪れた。

 向井院長によると、施設などへ行き集団接種を行うことはあるが、企業に行き社員などに予防接種するのはまれだという。同社社員らは体温を測定し問診票を持参。社員などを向井院長がチェックし、看護師が利き腕の反対の腕に予防ワクチンを注射した。

 8月にUターンして同社へ入社した経営企画室の橋本大輝さん(29)は、前職の時は自費でインフルエンザの予防接種を受けていたという。会社の取り組みで予防接種の費用(1人約3千~3500円)を全額負担してもらえることに、「本当に助かる。予防接種していい体調をキープして、安心して業務に取り組める。インフルエンザのまん延を未然に防げる良い取り組みだと思う」と話した。