コウモリの写真絵本出版

コウモリの写真絵本出版

自身のコウモリ調査を写真絵本として出版した木元さん

 

奄美大島の小中学校に寄贈へ
木元さん 生きものへの興味深める契機に

 

 奄美大島の各地でコウモリなどの生きもの調査に励む奄美海洋生物研究会の木元侑菜さんがこのほど、自身のコウモリ調査を写真絵本『奄美の生きもの調査 奄美の空にコウモリとんだ』として写真家松橋利光さんと出版した。木元さんは「本を読んで身近にどんな生きものがいるかなど興味を深めるきっかけになれば」と期待を寄せている。木元さんは同書を奄美大島の小中学校に地元の教育委員会を通して1冊ずつ寄贈する意向を表明している。

 生きものの仕事で来島した木元さんだが、コウモリに出会い、奄美のコウモリの暮らしが気になり追いかけ調査を開始したという。カエルの撮影で奄美のフィールドを回っていた生きものカメラマンの松橋さんが、木元さんのコウモリ調査の面白さを知り一緒に絵本を作成することに。

 木元さんは、「かわいい写真で、コウモリの魅力を知ってもらいたい」「コウモリ調査はこれからも続ける。集落でコウモリがいたら教えてもらいたい」「シリーズ2作目は、奄美のカエルをテーマとした写真絵本を作成中」などとコメント。同書には、木元さんが捕獲して確認した5種のコウモリの特徴など解説するページも収録されている。

 同書はアリス館より、全40ページ、定価1400円(税抜き)で全国主要書店で販売されている。