伊仙町産業祭・食の文化祭

人気を集めた黒毛和牛「鹿児島黒牛」の無料試食コーナー=23日、伊仙町


旬の地場農産物の一部も一挙にアピール(食の文化祭展示コーナー)

地場産ルーツ 黒毛和牛肉試食が人気

 【徳之島】2018年度伊仙町産業祭・食の文化祭(同実行委員会、町食育推進協議会主催)が23日、同町ほーらい館を中心にあった。優秀農家など各種表彰や郷土料理に関する講演会、地場産食材を駆使した創作料理などの展示も。屋外イベント広場では、町内産ルーツの黒毛和牛肉の無料試食コーナーが家族連れなどの人気を集めた。

 式典では大久保明町長らのあいさつに続き優秀農家や農業絵画作品展入賞児童、歯科衛生関連などを表彰。続いて徳之島高総合学科生物生産系列2年生の平山龍聖さんが〝農業高校の甲子園〟と称される「農業クラブ全国大会に出場して」と題し意見発表。奄美食文化研究家でNPO法人奄美食育食文化プロジェクトの久留ひろみ理事長が演題「徳之島の郷土料理を次世代へ伝えましょう~味の記憶を伝え残していく~」で講演。同町の年中行事と料理、奄美の伝統料理三献などもひも解き、「味の記憶。懐かしさは美味しさをこえる」とも強調した。

 農林水産物直売所「百菜(ひゃくさい)」を含む屋外イベント会場には多くの展示・即売コーナーが出店。黒毛和牛肉のサイコロステーキ試食コーナーは本県の全国和牛能力共進会団体総合優勝記念事業(県町村会補助)の一環で、同町内で生産され鹿屋市で肥育された鹿児島黒牛の肉計21㌔が振る舞われた。今月末には、町学校給食センターを通じ町内全小・中の児童生徒にも計60㌔を提供するという。

 さとうきびの長さ・重さ当てコンテスト、赤ちゃんハイハイ競争などアトラクションでも楽しませた。