東京与論会・会員のつどい

多くの参加者を前に、笑顔で語り掛ける山下清男美会長


曾祖父・西郷隆盛について熱く語る、直系4代目の西郷吉太郎さん

多数が出席して盛況
西郷隆盛の子孫が講話

 【東京】東京与論会(山下清男美会長)はこのほど、千代田区一ツ橋の日本教育会館で「第96期(2018年度)東京与論会・会員のつどい」を開いた。来賓、会員合わせ約190人を集めて盛況となった。与論町からは山元宗与論町長が出席。また、西郷隆盛本家直系4代目の西郷吉太郎さんが「曽祖父・西郷隆盛を語る」と題して講話を行った。

 前田文男幹事長の司会で開幕。郷土遥拝、町民歌斉唱の後、山下会長は「先般の佐藤持久顧問の葬儀には、大勢の参列をいただいた」。あいさつの中、感謝の言葉も述べた。

 山町長は「台風などで被害はあったが、畜産関係には若い世代が育っている」と町の様子を説明し、「百合が浜が、雑誌のランキングで訪れたいビーチで全国1位に輝いた」と報告。ほかに、東京奄美会・森眞一会長と東十条小学校の中村都士治校長が来賓のあいさつをした。

 敬老者の紹介に続いて、西郷吉太郎さんが登壇。「『西郷どん』は見ていますか」と笑顔で語り掛け講話がスタート。「私は、毎回泣きながら見ておりましたが、どうも江戸城無血開城のあたりから無理やり結論を出しているようで、正直言って気に入らない。ただ、若い人たちに、『西郷どんは面白かった』と感じてもらえるなら、それでいい」と語った。また、「敬天愛人の精神からして隆盛が、隣国に行って戦争をすることは考えられない。征韓論はあり得ない」と力説すると、大きな拍手がわき起こった。

 その後、懇親会へ。乾杯、入来武久副幹事長らによる「与論献奉の儀」が披露され、酒席がますますにぎわって、いよいよ余興へ。舞弦鼓(ゆんぬエイサー集団)のエイサー演舞がオープニングを飾ると、歌や踊りがステージで展開された。

 さらに、与論方言でのラジオ体操、抽選会などでますます会場はヒートアップ。そんな熱気あふれる会場に、なんと中孝介さんがサプライズで登場。「花」などを熱唱して、大歓声と盛んな拍手に包まれていた。興奮の中でフィナーレのカチャーシーに。参加者の笑顔が広がり、再会を約束しながら散会となった。