貴重な体験に感謝

貴重な体験に感謝

ナカドウチェス市など米国での貴重な体験を報告した奄美市内の中学生ら

「積極的に分かり合うこと大切」
米国ナカドウチェス市訪問 奄美市中学生15人が報告

 2018年度奄美市中学生国際交流派遣事業報告会が1日、奄美文化センター会議室で開かれた。市内の中学生15人と引率2人は、10月6~20日までの15日間の日程で姉妹都市盟約を結ぶ米国テキサス州ナカドウチェス市などを訪問、さまざまな交流をした。参加した中学生は交流内容やそれぞれが感じた貴重な体験を家族などへの感謝の気持ちを交えて報告、中には一部英語を交えて報告する中学生もいた。

 交流団一行は、サンフランシスコ観光の後、10月8日にロサンゼルス観光、地元小学校を訪問し交流。9日にナカドウチェス市へ移動し、ホームステイしながら10日から16日(土、日は休日)までマイクモーゼスミドルスクールに通い授業に参加した。17日はヒューストンへ移動、観光やジョンソン宇宙センターを見学した。

 報告会には、中学生の保護者、市教育委員会、学校、市議会関係者ら約50人が出席。要田憲雄教育長は開会あいさつで「15日間の交流を終え帰ってきた皆さんの顔を見ると、成長の姿がありありと見られる。今後、その成果を学校や地域で十分に発揮して頑張ってほしい」と期待を込めた。この後、交流の様子を収録した映像を視聴した。

 中学生は▽訪問前の準備▽相互交流の歴史▽ナカドウチェス市の紹介▽学校での違う点▽ホストファミリーとの生活▽交流25周年セレモニー▽サンフランシスコなど3都市を訪問した感想、気づいた点▽帰国して感じたこと―などについて報告した。交流25周年セレモニーでは、「島のブルース」の曲に合わせて踊り、六調を披露したという。

 帰国して感じたことでは①もっと英語を使いたい②(外国の人の)積極的な姿勢は見習いたい③食事、過度な自由さは、日本が良い④自分たちとは違う考えや文化の違いを学んだ(人種や民族の枠を超えてお互いを理解する必要性)⑤感謝の気持ちを感じた(家族のありがたさ、支援してくれた方々への感謝)―を記した。

 また、報告の中では「広い視野で、さまざまなことに挑戦していきたいと思った」「積極的に分かり合うことが大切だと思った」などと話した。

 自分たちの英語は通用したかとの質問に対して「最初は聞き取ることが難しかったが、次第に耳が慣れ、聞き取れるようになった」などと述べた。