基地拡充や艦艇配備要望

岩屋防衛相に要望活動を行う鎌田町長ら=市ヶ谷の防衛省で

 

推進協、岩屋防衛相に
瀬戸内町自衛隊基地

 【東京】瀬戸内町自衛隊基地対策推進協議会(会長・鎌田愛人瀬戸内町長)は3日、防衛省で岩屋毅防衛相に、金子万寿夫衆院議員や同協議会顧問を務める緑健児新極真会代表らと海上自衛隊奄美基地分遣隊へ艦艇の配備並びに基地拡充の要望活動を行った。岩屋防衛相は「着実に行っていきたい」と述べた。

 要望活動は例年行っているもので、来年3月に陸上自衛隊が配備されることから、海上自衛隊との統合運用を希望する内容

 同町では1962年2月に佐世保地方隊・奄美基地分遣隊が開隊以来、南西諸島の海上防衛、自然災害時の協力救援など町民との地域コミュニティ形成に大きく貢献しているなど自衛隊と関係が深い。

 鎌田会長は「97年2月に奄美基地分遣隊配備の特務船『むづき』が乗員25人とともに引き揚げ、隊員数も20人と激減。代替艇配備をこれまで要望してきたものの、いまだに配備されないことから、南西諸島の海域における海上防衛体制の強化整備は急務で重要課題である」と訴えた。

 これに対し岩屋防衛相は「日本の基地の最前線。配置を着実に行っていきたい」とした。