ふるさと納税で「親孝行代行サービス

ふるさと納税で「親孝行代行サービス

家の周りを覆っていた樹木の枝を切るシルバー人材センターの会員ら=和泊町=

 

樹木伐採や庭の手入れ「本当に助かる」
和泊町シルバー人材センター

 【沖永良部】和泊町シルバー人材センター(南実一理事長)では今年度から、同町のふるさと納税の返礼品として「親孝行代行サービス」を行っている。14日、大阪在住の堀田牧代さんに代わり、シルバー会員が、堀田さんの父親(79)が住む同町国頭字の実家に向かい、樹木の伐採や庭の手入れなどに汗を流した。

 代行サービスは、1万3千円の寄付でサービス1回分。シルバー人材センターの会員2人が、寄付者に代わって実家の清掃や電球の確認、両親の話し相手、墓参りなどを行う。サービス1回につき時間は90分間。作業終了後は、両親の写真を付けた近況報告を島ミカンなどの特産品(1㌔㌘程度)と一緒に寄付者に送る。

 堀田さんは、ふるさと納税による代行サービスをインターネットで知り、一人で暮らす父親のために6万5千円(サービス5回分)を町に寄付した。10月に1回目の屋内清掃を依頼、今回は庭の手入れや樹木の伐採、家の外壁の掃除をお願いした。

 午前8時半、シルバー人材センターの女性会員2人が庭の掃除をスタート。途中から男性会員2人が加わり、チェーンソーで枝を切ったり、高圧洗浄機で家の外壁の汚れを落としたりした。

 堀田さんの父親は「自分ではできないので本当に助かる。また来てほしい」と笑顔で話した。

 同町シルバー人材センターの山下洋仁事務局長は「寄付した人とサービスを受けた人の両方から喜んでもらえる。多くの人に代行サービスを利用してほしい」と語った。