第35回沖永良部音楽コンクール

武田賞に輝いた清村夕七さん=知名町、あしびの郷・ちな=

武田賞に清村さん(沖高1年)
2部門に20人エントリー

 【沖永良部】第35回沖永良部音楽コンクール(主催 知名、和泊町文化協会)が16日、知名町のあしびの郷・ちなであった。2部門に小学生から高校生までの20人がエントリー。審査の結果、ピアノ部門で出場した清村夕七さん(沖永良部高校1年・16)が、グランプリの武田賞に輝いた。

 コンクールは、子どもたちの演奏技術や表現力の向上を目的に1985年から開催。全部門を通じての最高得点者に武田賞が贈られる。

 審査は、前原隆鋼氏(鹿児島女子短期大学名誉教授)を委員長に、髙風勝治氏(甲南高校教諭)、黒丸順子氏(全日本エレクトーン指導協会アドバイザリースタッフ)の3人が行った。

 ピアノ部門は小学3年から高校1年までの19人、声楽部門は小学3年生1人が、日頃の練習の成果を披露した。

 講評では、ピアノ部門について前原委員長が「演奏中も自分の音を聴けるようになって欲しい。早く弾こうとすると難しくなる」。声楽部門について高風委員は「音程がしっかりしていた。歌うときは、声が遠くまで届くように客席の一番後ろを意識して」とアドバイスした。

 今回で3度目の武田賞受賞となる清村さんは「前回のコンクールでは武田賞を獲れなくて悔しかった。リベンジできてうれしい。課題曲は左手の使い方が難しくて、リズム練習をしっかりやって本番に臨んだ。高校生になり、勉強との両立は大変だが、来年も獲れるよう頑張りたい」と語った。

 武田賞以外の審査結果は次の通り(敬称略)。

 【最優秀賞】▽ピアノ部門 中尾桃(田皆小3年)、前田悠羽(下平川小4年)、西那穂(知名小6年) 
 【優秀賞】▽ピアノ部門 東あまね(和泊小5年)、徳柚佳(知名小6年)、西村藍香(和泊中2年)▽声楽部門 山下瞳空(下平川小3年)
 【奨励賞】▽ピアノ部門 弘野莉都(和泊小4年)、徳佳晃(知名小4年)、永吉由奈(同4年)、松瀬真甫(和泊小4年)、岡越結(田皆小6年)、北村明音(住吉小6年)