「E’more秋名」設立

「E’more秋名」設立

45人が出席した一般社団法人「Emore秋名」設立発表会

龍郷町 秋名・幾里集落活性化へ始動
1月に民泊施設オープン

 龍郷町の秋名・幾里集落の活性化を目的として有志で立ち上げた一般社団法人「Emore(いもーれ)秋名」設立発表会が19日、秋名コミュニティセンターで開かれた。法人登記は11月15日に完了した。設立発表会では、設立の背景、事業内容、役員・設立社員(立ち上げメンバー11人)紹介、民泊施設開業計画、今後の活動予定等の説明があり、出席者からの質疑に答えた。来年1月11日に民泊施設「GAMA屋(がまや)」のオープンを計画。秋名・幾里集落、ひいては荒波地区の活性化を視野に入れた活動が始動した。

 役員の理事3人は、村上裕希さん(代表理事)=龍郷町地域おこし協力隊=、龍宮美智乃さん、森吉喜美惠さんが務め、監事は田畑米利さんが務める。役員任期は2年。役員以外の設立社員は7人。

 法人設立発表会には、秋名・幾里集落住民、荒波地区活性化委員会、役場関係者ら45人が出席。最初に秋名・幾里集落の魅力を紹介した映像を観賞した。村上代表理事が進行役を務め、法人設立の背景の一つである人口減の年次推移を説明。この中で今年、秋名小学校の児童数が増えた明るい話題も説明した。

 就任あいさつした龍宮理事は「地域が一体となって2集落を盛り上げていけたらと思う。地域の皆さまのご協力をお願いしたい」と述べ、森吉理事は「子どもたちが島を出るときに、自信を持ってシマはいいなと思い、有名な地域になっているように頑張りたい」などと話した。

 質疑では「集落にとってのメリット」「食堂計画(将来計画の飲食施設)」「将来目標」などに関する質問が出た。
 設立背景は「自然・文化豊かな秋名・幾里集落は、地域産業の衰退と共に過疎が進み、現在では限界集落目前となっている。(中略)私たちの愛するかけがえのない地域を将来につなげていくために、住民有志が立ち上がった」としている。

 法人理念には①2集落活性化のために若者を呼び込み、にぎやかな集落づくりに貢献する②2集落を訪れた人々に集落の文化や暮らしぶりを知ってもらうために、集落の人々も楽しみながら、おもてなしの心で民泊やシマ料理、体験活動等の事業を展開し、何度も来たいという気持ちになってもらうことを目指す」と記している。

 今年4月に設立した法人設立準備委員会は、14回の会合を重ね、11月の法人設立を機に解散となった。

 【役員以外の社員】窪田圭喜、隈元巳子、重田美咲、西田重彦、西田誉、廣島敬久、山田ヤヱ子 (敬称略)