「くんじゃい弥太郎賛歌」完成お披露目

「くんじゃい弥太郎賛歌」完成お披露目

披露された「くんじゃい弥太郎賛歌」=和泊町国頭=
2019年国頭カレンダーをPRする国頭なんでも弥太郎会のメンバーら=和泊町国頭=

和泊町国頭 観光名所まとめたカレンダーも披露

【沖永良部】和泊町国頭字の活性化に取り組んでいる「国頭なんでも弥太郎会」(田仲稔会長)が19日、島の歴史上の人物「国頭弥太郎」を題材にした「くんじゃい弥太郎賛歌」と、同字の観光名所をまとめた2019年国頭カレンダーを披露した。田仲会長は「カレンダーも賛歌も素晴らしいものができた。賛歌を聞いて国頭弥太郎も喜んでくれるだろう」と話した。

同会は、観光による地域おこしや伝統文化の継承を目的に、2015年7月発足した。

カレンダーには、島外在住の出身者に島を思い出して欲しいと、日本一のガジュマルや暗川、岬大明神など字内の観光名所の写真と説明文を掲載。出身者が集う全国各地の沖洲会でも販売し、制作した全400部のうち、すでに200部以上が売れたという。1部500円。

くんじゃい弥太郎賛歌は、600年前の島主に仕えていた「国頭弥太郎(くんじゃいやたろう)」の伝説を歌にしたもの。同会のメンバーで作詞し、同字在住の竿田富夫さん(83)が半年かけて作曲した。

19日、同字研修館で同会の忘年会が開かれ、賛歌の振り付けを担当した内田邦枝さん(70)ら花柳流風舟会の5人が、曲に合わせて踊りを披露した。

作詞に関わった森田季勝さん(89)は「以前、集落の先輩方から聞き取った話をもとに歌詞を作った。まさか、踊りまで付くとは思わなかった。島の人たちの励みになれば」と語った。