奄美大島3町村で成人式

奄美大島3町村で成人式

新成人が登壇し、抱負や決意を語った大和村の成人式

 

宇検村では、新成人14人が真剣な表情で成人式に出席した

 

晴れ着を身にまとい、大人の仲間入りを喜んだ瀬戸内町の成人式

 

祝福受け、大人の仲間入り喜ぶ

 

 大和村、宇検村、瀬戸内町の3町村で4日、成人式が開かれた。晴れ着を身にまとった新成人たちが、来賓や家族の祝福を受けながら大人への仲間入りや旧友との再会を喜ぶ姿が見られた。また、この日で奄美群島内全14地区の、今年の成人式が終了した。

〈大和村〉

 同村防災センターで開かれた。振り袖や大島紬、スーツに身を包んだ新成人19人が集い、新たな門出を祝った。

 式では、藤井俊郎教育長が「人に優しく自分には負けない。悩みや苦しみもあるが、スットゴレ魂で世のため人のために尽くしてほしい」と新成人を激励。伊集院幼村長は「成人は大人の仲間入りと同時に、権利や義務も負うことになる。生涯学び続けることを忘れず、社会でのますますの活躍を祈念する」と祝いの言葉を贈った。

 新成人らは、地区ごとに登壇し、一人ひとり目標や抱負などをスピーチ。「島に帰って先生になりたい」「親に恩を返したい」など、見守る保護者や友人らを前に決意や思いを語った。

 最後、新成人を代表し才原文哉さんが、保護者や恩師、地域住民に謝辞。一同、大きな拍手で称え、社会への第一歩を祝った。

〈宇検村〉

 同村の元気の出る館で行われ、新成人18人のうち14人が出席した。村野巳代治教育長が新成人に式辞で「みなさんの夢や希望は可能性に満ちている。試行錯誤しながら本当に自分のやりたいことは何かを見つけ、それに向かって精進してください」と語った。

 元田信有村長は「自分の目標に向かって忍耐と勇気を持って突き進み、悔いのない人生を心豊かに歩んでもらいたい」と激励した。

 保護者や恩師が見守る中、新成人が村民憲章を朗読。新成人代表の柳原空海さんが、はたちの誓いを述べた。

 式典に続き、村青年団連絡協議会(保井大樹会長)が担当する祝賀会を開催。新成人が保護者らの前に立ち、近況や将来の夢など語る一言スピーチなども行われた。祝福を受け新成人代表の福山勇清さんが「それぞれの目標に、頑張って行きたい」と決意を表した。

〈瀬戸内町〉

 例年の清水総合体育館から、きゅら島交流館に会場を移し開催。新成人218人のうち、86人が出席。中村洋康教育委員長は「多くの人に支えられていることを忘れず、自信と希望と勇気を持って自分の道を歩いて行ってほしい。失敗を恐れず自分の夢へと果敢に挑戦してほしい」と式辞を述べた。

 各来賓の祝辞などの後、スライドショー「二十年の歩み」を上映。新成人らはスクリーンに映される自身の小中学校時代の写真を見て、懐かしんだ。

 新成人を代表して、福島大智さん、福沢ひかるさんの2人が登壇。福島さんは「先人たちが時とともに守ってきたこの町を、これからは自分たちも共に守っていきたい」。福山さんは「新成人一同は、瀬戸内に生まれ育ったことを誇りにし、地元活性化に貢献できる人材になることを誓う」と、それぞれ決意を述べた。