マラソンの宗さん一日署長

110番の適正利用をPRする一日署長の宗さん(左

「110番の日」をPR
奄美署 通報の適正利用など呼びかけ

 「110番の日」(1月10日)を前に奄美署は9日、110番の適正利用をPRする広報活動を奄美市名瀬のイオンプラザ大島店で行った。元陸上競技選手の宗猛さんを一日署長に同署職員らと啓発チラシを配布。宗さんは「110番の日です。お願いします」と買い物客に声をかけ、緊急通報ダイヤルの正しい利用を呼び掛けた。

 宗さんは現役時代、マラソン選手として一卵性双生児の兄・宗茂さん、瀬古利彦さんとともにビッグ3と呼ばれ、日本男子のマラソン界を牽引。現在は、(一社)日本実業団陸上競技連合男子長距離マラソンブロック長などを務め、7日からは同連合強化合宿で奄美に来島している。

 また110番の日は、不要不急な通報を減らし、迅速な対応につなげようと1985年に警察庁が制定。緊急性のない通報は「♯9110」を利用するよう啓発した。

 午後1時半ごろ、イオンプラザ大島店に到着した一日署長・宗さんと署員7人は、早速啓発チラシを配りPR。同署マスコットキャラクター・カケルくんも加わり、買い物を終えた住民にチラシを渡し適正利用を呼び掛けた。

 同署によると、17年県内に寄せられた110番通報数は約8・8万件で、間違いやいたずらなどの非有効分は2万件だった。屋仁川交番所長・齊野貴大警部補は「本当に困っている人への対応が遅れる場合もある。緊急の時だけかけるようにしてほしい」と話した。