民泊施設11日オープン

民泊施設11日オープン

「Emore秋名」が運営する民泊施設オープンをPRする(右から)窪田圭喜さん、村上裕希代表、隈元巳子さん

「Emore秋名」が運営
龍郷町秋名 民家を改修、受入拠点に

 龍郷町の秋名・幾里集落の活性化を目的として有志で昨年11月に立ち上げた一般社団法人「Emore秋名(いもーれあきな)」が運営する素泊まりの民泊施設「GAMA屋(がまや)」が1月11日から秋名地区でオープンした。同法人によると、町の助成を受けて民家を改修した。昨年12月末からインターネットでの予約受付を開始し、1月と3月に2件の予約が入っている。同法人が目指している体験・交流事業の受け入れ拠点施設の一つと位置付けており、今後の運営活動の成果が注目される。

 場所は、秋名カーステーション近くで、山側にある琉球石垣で有名な民家の下の付近。番地は、秋名1787番地。木造平屋建て、延べ床面積約40平方㍍。6畳と4畳半の2部屋、台所、洗面所、浴室、トイレ、ウッドデッキがあり、エアコンや冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機など備えている。草木を植えた庭があり、5台分ほどの駐車スペースがある。

 定員5人(未就学児の添い寝は、定員数に含まれない)。宿泊料金は1人1泊5千円(税込み)、1人追加分は3千円(同)増し、未就学児は無料。

 オープン記念と歓迎の意味を込めて3月31日までの宿泊分を通常宿泊料から40%割引する。

 同法人によると、民家は、秋名出身の所有者から5年契約で借り受けた。町の助成を受け、昨年10~11月にかけて水回り、内装など改修。12月に保健所の営業許可を得た。法人社員で庭の草刈り、掃除などして開設準備を進めた。

 「Emore秋名」は、理事3人、監事1人。役員4人以外の設立社員は7人の計11人体制。村上裕希さん(龍郷町地域おこし協力隊)が代表を務める。

 村上代表は「最初の目標は(秋名・幾里地区などの)ファンづくりで、家族連れをターゲットにしている。利用者アンケートを基に設備面の充実を検討していきたい」と話した。秋名・幾里地区は、田袋が広がり、国の重要無形民俗文化財指定の秋名アラセツ行事(ショチョガマ、平瀬マンカイ)が有名だ。村上代表らは「民泊施設の近くには琉球石垣、ヒゴのトイ水、大きなガジュマルもある。家族でゆっくりと散歩を楽しんでほしい」とPRした。