「ハブアナイスディ!」で地域食堂

「ハブアナイスディ!」で地域食堂

地域食堂でカレーライスをほおばりながら交流を深めた子どもたち

“地域団らん”で多世代交流
瀬戸内町阿木名 やまぐんまちづくり委員会

 住民発で地域の活性化に取り組む「やまぐんまちづくり委員会」は12日、瀬戸内町阿木名の「HUB a nice d!(ハブアナイスディ!)」で地域食堂を開いた。子どもから高齢者までの幅広い世代の地域住民が会場に多く訪問。安価で提供されるカレーライスをほおばりつつ、“地域団らん”を楽しんだ。

 同施設は、同委員会が総務省の過疎地域等集落ネットワーク圏形成事業交付金を活用し取り組む「繋=つな=がるやまぐん我が事・丸ごと支え愛事業」の一環として昨年10月にプレオープン。空き家を改修して作られた施設で、地域活動拠点や、創業を支援するチャレンジショップ、講座などに使用するレンタルスペースなど多くの役割を担う。

 地域食堂は地域住民の多世代交流を促進するため、同委員会が昨年12月にスタートし、今回が2回目の開催。同委員会の岩井義照会長(69)は「食事をしながら集落の課題などを話すと集落の協力体制が強まってすごく良い。今は月1回だが、今後もっと回数を増やしたい」と思いを語った。

 開始時刻の午後0時半前には、続々と住民が来場。子どもたちも多く、笑顔でカレーをほおばり会話を楽しむ姿が見られた。同施設オーナーの山本美帆さん(33)は「1回目は小規模だったが今回は、学校へも周知した。こうした活動を通し、4月に自衛隊官舎ができて新しい住民が増えても、お互い顔が見える関係性を築くことができれば」と話す。

 同町古仁屋から訪れた高塚輝美さんは「普段あまり会うことのない人たちと近況などを話すことができて良かった」。阿木名中3年の迫田瑠さん(15)は「学校が休み日でもみんなが集まって話すことができるのは良いと思う。おいしかったしまた来たい」と笑顔を浮かべた。