市美展最優秀3作品決定

市美展最優秀3作品決定

吉村英彦さんの作品「抱擁」

東條稔貴さんの作品「奄美の夜」

南さんの作品「李白詩」

美術・吉村さん、写真・東條さん、書道・南さん
来月10日から展示会

 第39回奄美市美術展覧会(2019AMAMI市美展)の作品審査が24日あり、各部門の最優秀作品に当たる市美展賞が選出された。美術部門は奄美市名瀬の吉村英彦さん(53)、写真部門は大島北高3年の東條稔貴さん(18)、書道部門には同市笠利町の南隆光さん(77)の作品が選ばれた。来月10~17日まで奄美文化センターで展示会が開催される。

 美術部門の市美展賞を、吉村さんの「抱擁」が受賞。審査員は「実力者らしい作品。画面全体に独特のリズム感があり、作者の意図に強い印象性が見られ、鑑賞者に何か語り掛ける興味深い作品」と評価した。

 教職員の吉村さんは、小宿中に赴任し今年4年目。昨年1年間、パリに美術留学した経験もあり、「勉強した成果を反映できた作品。音楽、人と人との距離感をテーマに上手く描けた。今後、奄美でしか描けないものにも取り組みたい」と話した。

 写真部門は、大島北高3年の東條さんの作品「奄美の夜」に選ばれた。昨年から写真を撮ることが趣味になり、自然などを撮影してきたという。「星空がきれいだったので、多くの人に見てもらいと思った」と振り返る。

 審査員は「シンプルだが、地上(堤防)を入れることで画面に広がりを見せ、心に響く作品」と評価したポイントを語った。

 書道部門は、南さんの作品「李白詩」が受賞。「大胆に表現し見るものを圧倒する。文字の大小、太・細の変化も見事で線の流動感、書の潤滑が目を引く」(審査員)と評価された。

 今回5回目の出展で、2回目の市美展受賞に、南さんは「硬さが取れ、弾力性を持たせることを一つのポイントに。指導者に感謝し、これからも自分の書道を深めたい」などと喜びを語った。

 今回、一般、小学生、中学生の全3部門に1421点(1317人)の応募があり、小中学生を除く一般からは、美術73点、写真125点、書道52点あった(入賞・入選者名と作品は後日掲載)。

 展示は2月10日から始まり、17日まで。

時間は午前10時~午後6時(最終日は午後5時)。初日の10日は、午前10時からは表彰式がある。