関東山和会90周年記念式典

参加者にあいさつの言葉を掛ける、関東山和会・福安喜会長


禎一馬さんの歌声に合わせて「徳之島音頭」を唄う出席者たち

笑顔で島口交わし交流

 【東京】関東居住で徳之島町の山校区出身者並びに縁故者による、「関東山和会」(福安喜会長、永長健二幹事長)はこのほど、台東区にある水月ホテル鴎外荘で90周年記念式典を開催した。会には来賓や会員ら約130人が笑顔で参加し、島口を交わしながら盛大に交流した。配られた90周年の記念誌を手に「100周年に向けて、絆を深めよう!」と盛り上がっていた。

 郷土遥拝の後、徳之島出身の禎一馬さんが三線を携えて登場。「一緒に高らかに唄いましょう」の言葉で、全員で「徳之島音頭」を斉唱した。

 続いて舞台に立った福会長は、「当会が90年間絶えることなく受け継がれてきたのは、故郷の徳之島を思う皆さんや、先輩たちの強い心があってこそ」と感謝の言葉を表してあいさつ。自らは1965年に上京したことを振り返りながら、「100周年に向けてさらに充実した会にしていきましょう」と呼び掛けた。

 会務報告の後、来賓として徳之島町総務課・岡元秀希課長、関東徳州会・松林純子会長、関東徳之島町会・竹山哲夫会長が言葉を寄せた。また、鹿児島県人会員で水月ホテル鴎外荘の中村菊吉代表取締役社長が、西郷隆盛についての話を交えて参加者にお礼を述べた。

 その後、懇親会へ。敬老者への記念品贈呈の後、谷リエ子さん、ピッチャー水野さんのシンセサイザー演奏でのシャンソン曲披露。婦人部の踊り、徳田平十郎さんらによる津軽三味線、尺八もあり舞台は大盛り上がりに。会場が徳之島一色の雰囲気の中、禎さんのパワフルな声に乗せてのワイド節などで最高潮に達し、お開きとなった。