7年ぶり合同研修 県子連・大島地区

子ども会活動の現状と課題について議論した

小規模化、中高生参加など課題
地域特性生かし工夫を

 県子ども会育成連絡協議会(永野治会長)主催の2018年度「県子連・大島地区子連合同研修会」が1日、奄美市名瀬永田町の奄美会館会議室であった。小規模組織の活性化や中高生の参加促進など、少子化に伴う子ども会運営の課題解消について奄美群島の担当者らが議論した。

 同協議会を構成する県内7地区の理事、奄美群島の各自治体の子連会長や担当者など約50人が参加。研修は地区輪番となり、奄美での開催は7年ぶりとなった。

 大島地区内の各同協議会から子ども会活動の現状が報告され、担当者から「部活動、習い事で行事参加の優先度が低い」「近隣子ども会の合併、再編を検討」「地域や単位で温度差がある」―などの課題を指摘。それに対し、今後の対応などについて意見が交わされた。

 参加率の低い活動やイベントについて、「早朝だった清掃活動を午後にずらした」(龍郷町)、「夏イベントをサッカー大会への変更を検討」(与論町)などの工夫を紹介。そのほか、活性化策として「近隣を巻き込んだ活動を展開中」(和泊町)、「行政の補助金支援で維持・運営を図った」(瀬戸内町)などの取り組みもあった。

 事務局は深刻化する少子化を踏まえ、▽小規模対策▽中高生の参加▽会活動への参画▽保護者の意識啓発―に対する取り組みを提言。子ども会を牽引するジュニアリーダーの育成、地域特性を生かした工夫を強調した。

 永野会長は「奄美は文化や伝統が豊富な地域。自治体や地域と連携した会活動の推進に期待したい」と話した。