海外体験 小中学生6人NZに派遣

人材育成・交流事業でニュージーランドに旅立った伊仙町の小中学生6人と関係者(出発式)=2日、徳之島空港

伊仙町人材育成・交流事業
「世界を体感、島の良さ知って」

【徳之島】「島外の世界をリアルに体感し、徳之島の良さに気づき、島の未来を考える。そして自分の将来の夢も叶えよう」―。伊仙町「徳之島人材交流・育成プログラム」よるニュージーランド派遣事業で2日、小中学生6人が同国に発った。現地家庭へのホームステイや授業体験、視察・研究、表敬訪問など海外体験をして11日に帰島する。

「徳之島を飛び出して広い世界を知ってもらおう」と、2018年度地方創生推進交付金事業に位置付けて①「都会生活体験」と②「海外体験(ニュージーランド)」の両プログラムを計画。定員はいずれも6人(小学5・6年生、中学1・2年生、高校1・2年生各2人)。昨年10月に希望者を公募して選考。①都会生活体験は1月9日~14日、関東地区で実施済み。

同町は、ニュージーランド派遣のメリットに①子どもの教育充実度(特に子どもの未来に関する教育)が世界トップクラス②人口470万人の島国で、一人一人の個性が発揮しやすい環境にあり、徳之島の環境や目指すべき方向と共通③働き方・地域コミュニティーなど幅広い参考材料が④テロなどが少なく安全性が高い―などを挙げる。

参加者は小学5・6年生、中学1・2年生各3人ずつ6人(高校生希望者なし)。現地では「南極センター」やクライスチャーチ市内視察(地震復興の研究)、ワイマカリリ町長表敬訪問、雄大な自然散策、小中高併設校授業、ホームステイなどを体験する。

徳之島空港で開いた出発式で大久保明町長と直章一郎教育長は「生涯忘れることのない思い出になり、広い視野で世界を股にかけた活躍にもつながる」「体験したことは周りの人たちにも伝えて欲しい」と激励。子どもたちは「自然や文化など、徳之島や日本と違ったところをたくさん体験したい」、「英語は少ししか話せないが、恥ずかしがらずに友だちをたくさん作りたい」など抱負を紹介。羽田空港を経て同日夕、成田から夏季真っただ中の同国(クライストチャーチ)へ旅立った。