知名町子育て支援金交付セレモニー

知名町子育て支援金交付セレモニー

今井力夫町長(左)から子育て支援金として5万円分の商品券を受け取った前田純也さん(右)=知名町役場=

5万円分の商品券支給
町内学校に入学する児童生徒に

 【沖永良部】知名町子育て支援金の交付セレモニーが5日、同町役場町長室であった。今年4月に町内の中学校へ入学が決まっている児童の保護者が出席し、今井力夫町長から同町商工スタンプ会商品券5万円分を受け取った。

 昨年の12月議会定例会で可決された子育て支援金条例に基づき、町内の小中学校に入学する児童を対象に、入学準備支援金の申請業務が今月1日から同町役場子育て支援課の窓口で始まった。

 支援金受給までの流れは、役場担当窓口で申請書に記入した後、引換券を受け取り、同町商工会で引換券と商品券を交換する。役場への申請は、小中学校の入学式がある4月8日までで、商品券への引き換えは4月30日までとなっている。

 現在までの対象児童数は、小学校入学者が60人、中学校が76人。

 この日は、4月から知名中学校へ進学する前田美弓さん(下平川小6年・12)の父純也さん(42)がセレモニーに参加。500円の商品券100枚分を受け取った。

 美弓さんを含め、3人の子どもを持つ純也さんは「子どもの入学には、かなりのお金がかかる。町の財政が厳しい中で、子ども達を支援してくれるのはとてもありがたい。子ども達も忘れないだろう」と話した。

 今井町長は「入学準備金を活用して、素晴らしい中学校生活をスタートさせてほしい。子どもは知名町の宝。健全に育ち、将来は町に戻って活躍してくれることを願っている」と語った。

 同町子育て支援金条例は、子育ての経済的負担の軽減と沖高への進学促進を目的に、出生時と町内の小中学校・沖永良部高校への入学時に商品券を支給する制度。出生支援金と入学準備支援金の2種類がある。

 沖高入学者を対象にした支援金の役場への申請は、同校の合格発表がある3月14日から入学式の4月9日までで、商品券への引き換えは4月30日まで。出生支援金は、4月1日から適用される。