大和村でフィールドワーク

大和村でフィールドワーク

大和村でのフィールドワークで、保育園を訪問し、子どもたちと触れ合った鹿児島国際大学の学生ら

 

地域の〝生の声〟ふれる
鹿国大学生

 

 鹿児島市の鹿児島国際大学社会福祉学科の学生らは4日、奄美入りし、大和村でフィールドワークを行っている。Ⅰターン者や各集落の支え合い団体代表者らなどと意見を交換したほか、保育所や福祉施設にも訪問し、“生の声”を聞き、地域課題の発見などに取り組んだ。

 同学科の岩崎房子准教授のゼミでは、特性を生かした地域づくりの学習、若者目線での地域資源の発掘や課題の抽出、解決策の検討に取り組むため、4年前から同村でのフィールドワークを実施。今回は社会福祉学科の学生16人、児童学科の学生1人が参加。岩崎准教授は「大和村では先駆的な地域包括ケアが行われている。そうした場所で“生の声”を聞くことで、講義では得られない実感を沸かせたい」と話す。

 一行は4日の奄美入り以降、同村防災センターに宿泊している。5日には同村戸円の特別養護老人ホーム「大和の園」を訪問。余興を披露したほか、利用者の介護過程を作成し職員からの意見を求めるなどもした。

 6日には村内の3保育所で園児らと交流。ゲームやダンスで触れ合った。同大社会福祉学科3年生の黒木大雅さん(21)は「Ⅰターン者との意見交換で、地域住民らの温かみを感じた。進路選択に対しての視野が広がり、刺激的な経験になっている」と語った。