「春のささやき」出発式

「春のささやき」出発式

新バレイショの出発を祝いテープカットを行う関係者ら=和泊町= 

沖永良部バレイショ 共販5437㌧、販売9億3000万円目指す

 【沖永良部】2019年産沖永良部バレイショ「春のささやき」出発式・出荷協議会(和泊町園芸振興会、JAあまみ和泊事業本部主催)が9日、同町ヘーバル馬鈴薯集出荷場であった。出発式には多くの町民が集まり、今年産の新バレイショを乗せたトラックを見送った。

 今期の栽培面積は342㌶(前年328㌶)で生産者数336人(同355人)。販売数量5437㌧、販売金額9億3千万円を目指す。

 生産状況は、植付時期においては天候に恵まれたが、年末にかけて気温が高く少雨傾向だったことから、冷蔵種子ほ場で軟腐病、購入種子では発芽不良が見られるという。

 出荷協議会であいさつに立った同町園芸振興会の北原茂敏会長は「生産者数は減少しているが、新規加入者が多く、栽培面積も増えている。これは、昨年の価格暴落により農家手取りが再生産価格を大きく下回るなか、価格安定基金をはじめ、出荷奨励金や輸送コスト助成など、JA、行政と一体となった補償が得られたことが認知された証だと感じている」と話した。

 市場や物流関係者らによる情勢報告のほか、農作業中の事故防止についての講話などもあった。

 協議会の前に出発式を開催。沖永良部高校エイサー部の演舞に続き、新バレイショの出荷を祝い関係者ら12人がテープカットを行った。バレイショを満載したトラックは、和泊小学校金管バンドの演奏に合わせて出発した。