伊津部小創立60周年記念式典

伊津部小創立60周年記念式典

節目の年を祝い、学校の歴史を振り返るなどした児童や保護者たち

歴史振り返り飛躍誓う
住姫乃さんも歌で祝福

 奄美市名瀬の伊津部小学校(末吉正承校長、児童207人)で9日創立60周年を祝う記念式典があった。卒業生で、シマ唄ユニット「ひめまり」で活躍する住姫乃さんが駆けつけ、歌で祝福。60年の歴史を振り返り、さらなる飛躍を誓い合った。

 同校は1959年4月に創立。奄美市内では笠利町の緑が丘小に次いで2番目に新しい。61年に結成された「さざ波バンド」は、86年から三線やチヂン(太鼓)など奄美の楽器を取り入れた編成で、校内外のイベントで演奏を行うなどの活動を続けている。

 オープニングとして卒業生の住さんが祝い唄を披露。「長朝花節」、「ヨイスラ節」を歌い上げた後、児童・出席者も交えて「行きゅんにゃ加那」を合唱した。

 式典で末吉校長は「これまでの伊津部小の発展は多くの方々の教育にかける情熱と子どもたちへの愛情のたまもの。校訓“やるならやるでしゃんとやれ”をもとに期待に応えられるよう職員一丸となって学校教育に邁=まい=進する」などと式辞。

 朝山毅市長や、要田憲雄教育長の祝辞の後、式典実行委員会の前川朝宏委員長は「意識を新たに、保護者一丸となって力強く踏み出したい」、児童代表の永山葵さん(6年生)は「先輩方のように社会の役に立つ、思いやりあふれる人間になれるよう努力し続けたい」とそれぞれ謝辞を述べた。

 式典後には学習発表会があり、子どもたちが合唱や劇を披露。夕方からは同市名瀬のホテルで祝賀会を開き、節目の年を祝い合った。