フラワー作品づくり満喫

フラワー作品づくり満喫

地場産の花材「トルコギキョウ」中心にフラワーアレンジメントを楽しむ6年生たち=9日、伊仙小

地場産「トルコギキョウ」主役に
徳之島町井之川中 花き栽培農業にも関心

 【徳之島】県園芸振興協議会徳之島支部主催の「フラワーアレンジメント講習会」が9日、伊仙町立伊仙小学校(院田裕一校長)の6年生28人を対象に同校あった。児童たちは、鹿児島園芸花市場で重要視されている地場産花材の「トルコギキョウ」など主役にテーブルフラワー作りを体験し、島内の花き栽培農業にも関心を寄せた。

 「トルコギキョウ」は天城町農業センターで2010年から2年間試験栽培後、町内を中心に普及。鹿児島園芸花市場での高評価、高換金性で注目を集め現在「徳之島トルコギキョウ生産組合」の9戸が計約50㌃を手掛ける。今期産は台風の影響で生育が遅れ1月中旬から出荷を開始、4月末ごろまで予定。販売目標は約800万円を掲げている。

 先月31日の県フラワーコンテスト(県花き振興会主催)では、同生産組合員の須川俊和さん(33)=天城町天城=が3年ぶりに「金賞」を射止めている。

 フラワーアレンジメント講習会は、作品づくりと併せて、出荷に至るまでの花き生産者の苦労や花の消費実態なども知ってもらおうと島内3町の小・中学校を対象に持ち回り開催している。

 伊仙小では、県徳之島事務所農業普及課技術主幹兼技術普及係長の牧昭仁さんが島内での花作りの現状などについて講話。また、生産組合の重田慶子さん(61)=天城町=が「心を込めて育てています。お花をプレゼントすると誰でもニコッと笑ってくれます。お父さんやお母さんの笑顔を想像して作ってプレゼントを」とアピール。

 児童たちは、徳之島町にある「花の店・智水」代表の吉山智子さん(62)を講師に、トルコギキョウやグラジオラス、スプレーギク、ソリダゴなどを使った作品づくりに挑戦。児童の盛田花凜さん(6年生)らは「どうしたらきれいに見えるか工夫するのが楽しい。島でこんなきれいなお花が作られていることも初めて知りました」と関心を寄せていた。