JAL折り紙ヒコーキ大会

滞空時間を競った「JAL折り紙ヒコーキ全国大会・奄美群島予選」=9日、天城町

栗林さん父娘(天城町)に全国切符
天城町で奄美群島予選

 【徳之島】第2回JAL折り紙ヒコーキ全国大会・奄美群島予選会(折り紙ヒコーキ協会主催、日本航空特別協賛)が9日、天城町防災センターであった。2部門に家族連れなど44人が参加。スタッフからシンプルにして奥の深い、折り方の極意を教わり、滞空時間を競い合った。

 「折り紙のグライダーを、紙を折るだけで作り、真上に投げる。一番高いところでふわりときれいな滑空をさせられたら、もう立派な折り紙ヒコーキのアスリート」―。小学生以下と一般(中学生以上)の2部門で全国大会切符を懸けて地方予選を34会場で実施、奄美群島は初の開催に。

 日本航空(JAL) スタッフら11人が来島して運営。開会式で同社鹿児島支店奄美営業所の栄正行所長は「なぜ折り紙ヒコーキか?と思うでしょうが、折り方と飛ばし方のちょっとした工夫ですごく飛ぶ。本物の飛行機と同じ。子どもたちがこの体験を通じ、今まで遠い存在だと思っていた新しい分野の発見・気づき・親しみにつながり、未来を考えるきっかけに」とアピール。

 「スカイキング」「ヘソヒコーキ」の2タイプの折り方に分かれて折り紙ヒコーキ教室、試し投げに続き予選へ。決勝戦ではホールの壁への衝突を回避するように弧を描かせる工夫も見られた。

 滞空時間を競い合った結果、一般の部は天城小教諭の栗林伸明さん(59)が6秒50、小学生の部も栗林美宥さん(同小6年生)が6秒94と父娘ペアが優勝。4月13日に東京都内で開かれる全国大会出場(招待)を勝ち取った。