大自然と文化にふれ9㌔

絶好の快晴下で「奄美トレイルウオーキング」を楽しんだ参加者たち=23日、伊仙町面縄で

奄美トレイルウオーク 家族連れなど
伊仙町

 【徳之島】伊仙町主催の「奄美トレイルウオーキングイベント」が23日午前、世界自然遺産奄美トレイルの「喜念・面縄・古里」コースを中心に、同町なくさみ館(目手久)~役場駐車場(伊仙)まで約9㌔間であった。家族連れの幼児から80歳代まで約50人が参加し、大自然や歴史文化にふれつつ健康ウオーキングを楽しんだ。

 奄美の大自然や文化を体感できる道として群島全体をロングトレイルで結ぶ「世界自然遺産奄美トレイル」。県が2016年度から地元自治体や住民の意見も参考にコース選定に着手。先発自治体の一つ伊仙町は町内3コースを設定。うち西部の「木之香・犬田布・崎原コース」は昨年2月に開通式とウオーキングイベントを実施済み。

 今回は、「喜念・面縄・古里」コースを中心に、闘牛の散歩(トレーニング)やウミガメの産卵地の美しい砂浜、古集落のたたずまいの小路(こみち)、抜けると美しい海岸につながる植物のトンネルなどが名物。

 町内外の参加者たちは開会式で大久保明町長に励まされ、午前9時すぎに出発。絶好の快晴下、沿線の名物・風情を満喫しながらゆったりとしたペースで歩を進めた。正午ごろまでには全員がゴール。記念品(オリジナルバッグ)のプレゼントと、鶏汁の無料サービスもあった。

 親子で参加した同町犬田布の富育美さん(36)は「子どもとゆったりと過ごせる土・日曜日に思い出づくりも兼ねて参加しました。ふだん自分が住んでない地域を歩くのも楽しい」。長女一華さん(小学1年)も「遠足の練習のつもりで参加。海がとってもきれかった」と話していた。