公立高校卒業式

公立高校卒業式

竹井俊久校長から卒業証書を受け取る卒業生(1日、大島高校)

思い出胸に学び舎旅立つ
大島高は264人

 県内の公立高校の多くで1日、卒業式が行われ奄美でも卒業生が思い出を胸に学び舎を旅立った。

 奄美市名瀬の大島高校は体育館で第70回卒業式を行った。卒業生は264人(男121人、女143人)。各学級の代表が一人ひとり壇上に上がり、竹井俊久校長から卒業証書を受け取った。竹井校長は「これからの時代は学力テストなどでは測れない『非認知能力』が注目される。AI(人工知能)が苦手とする非認知能力を身に付け、大島高校で学んだことを基に学び続け、新しい時代をつくる人になってもらいたい」と式辞。

 當郷裕之・PTA会長が「奄美に生まれ育ったことに誇りを持ち堂々と振る舞ってほしい。世のため人のために役立つ人材になり、将来は故郷に錦を飾ってもらいたい」、同窓会組織・安陵会の丸田卯禮男会長が「安陵魂を忘れずに頑張り、人のために行動できる人間になって自分の夢に向かって羽ばたいてください」と祝辞を述べた。

 2年生の原奈乃子さんが在校生を代表して「先輩たちは私たちの誇り。大島高校の伝統を守り受け継ぎ、新入生の見本となるよう励んでいく」と送辞。

 卒業生を代表して中山莉李さんが「3年間で多くの仲間に出会い、かけがえのない経験をした。平成が終わり新しい時代を迎える区切りの年に、これからの社会に役立つ人材となるために、私たちは大島高校を旅立つ」と答辞を述べた。

 卒業生たちは閉式後に保護者などに礼を行い、担任の教諭に先導され学級ごとに一列で退場。在校生や保護者の前を、微笑んだり涙をぬぐいながら進み会場を後にした。