奄美から祈りのハーモニー

復興支援ソング「花は咲く」などを合唱し奄美からも鎮魂の祈りが捧げられた


七十七銀行の小河監督もセレモニーに参加してチームにタンカンが贈呈された

東日本大震災8年・追悼セレモニー
宮城県の 七十七銀行野球部小河監督も出席

 東日本大震災追悼セレモニー「第8回ストリートピアノでつなぐ祈りのハーモニー」が11日、奄美市名瀬のAiAiひろばで開かれた。東日本大震災の発生から8年が経過したこの日、被災地に奄美から思いを寄せ、震災発生時刻(午後2時46分)に参加者全員で被災地の方角を向き黙とう。その後にピアノ伴奏に合わせて唱歌「ふるさと」、復興支援ソング「花は咲く」の合唱を行った。また奄美市で合宿中の七十七銀行野球部の関係者もセレモニーに参加し、犠牲者の鎮魂を願った。

 参加者はセレモニーの前に、ピアノ伴奏者の演奏に合わせて合唱を練習。合唱には女声合唱団ラ・メール、手話の活動をする小宿ハイビスカス会、朝仁エビネ会、瀬戸内町のクニャ会女子会も加わった。

 同セレモニーは同日、県内9カ所を含む8道県19カ所で同時間帯に実施。奄美市会場での開催は4回目で、市民約150人が来場。ラ・メールの築島成子主宰が指揮、西平絹子さんはピアノ伴奏を担当。築島さんは「みなさんの歌声を南風に乗せて、東北に届けて犠牲者の鎮魂を願いたい」と話した。

 奄美市名瀬で、20日まで合宿を張る宮城県仙台市に本店を構える七十七銀行の硬式野球部・小河=おごう=義英監督もセレモニーに参加。当時を振り返り「津波は想像を絶していた。現地は少しずつ復旧が続いている。未だに心の傷を払拭できない人もいる。全国や奄美の人から思いを寄せていただくことで、心の傷がふさがればと願う」と話した。

 小河監督には、タンカン1箱を差し入れとして贈呈。監督は「野球を頑張り活躍することで、奄美に恩返しをしたい」と抱負を述べた。

 AiAiひろばのストリートピアノは、2015年に寄贈設置。金久中学校美術部員によりピアノには、奄美の動植物や風景などが描かれている。