屋子母集落内のバス運行協議

屋子母集落内のバス運行について話し合った第5回沖永良部公共交通活性化協議会=和泊町=

小型車両で実証運行
沖永良部地域公共交通活性化協

 【沖永良部】第5回沖永良部地域公共交通活性化協議会が11日、和泊町役場会議室であった。屋子母集落内のバス運行について協議し、今後予定している実証運行に関しては10~13人乗りの小型車両を使うことで決定した。

 会議には委員ら19人が参加。屋子母集落内のバス運行については、利用者数の把握や運行時間、車両選定の参考とするための実証運行の実施が前回協議会で決定した。

 今回、実証運行に使用する車両について▽既存のマイクロバス(29人乗り)▽ジャンボタクシー等の小型車両(10~13人乗り)―の2案を協議した結果、小型車両を使うことで決まった。実証運行の期間は6~9月を予定している。

 また、安全面確保のため沖永良部バス企業団が条件を提出。内容は①集落内での乗降場所の限定(バス停の設置)②集落内の通過時刻・離合の際は、バスはバックをしないこと、路上駐車を行わないこと、事故があった場合または集落内の運行についての苦情はバス企業団側に行わないことを集落住民へ周知・同意を行う③屋子母集落は②に関して同意書を作成し、企業団に提出すること④集落内の運行を集落住民だけでなく、運送会社なども含めた島内全体へ周知すること―の四つ。協議会事務局は「(バス企業団からの条件は)当然、必要なこと。本格運行に向けて、準備を進めていきたい」と述べ、関係機関に理解を求めた。

 このほか、路線バスの利用実態の報告や生体認証システムを使った「キャッシュレス運賃決済システム」の実証イベントの様子が紹介された。