笠利、名瀬 最低気温10度下回る

笠利、名瀬 最低気温10度下回る

最低気温が10度を下回った奄美大島北部。植物の葉には雨露とともに霜が見られた

14日の奄美地方、うっすらと霜も

14日朝、奄美地方は雲が少なく晴天となったが、放射冷却の影響で気温が下がり、4カ所の観測地点で最低気温が「最も寒い時期を下回る」となった。なかでも奄美大島北部の奄美市笠利町と名瀬は10度を切り、山沿いの河川近くの農地では植物の葉にうっすらと霜が確認された。

3月中旬にもかかわらず最低気温が最も寒い時期を下回ったのは奄美市笠利町(9・9度)、同名瀬(9・6度)、瀬戸内町古仁屋(11・3度)、伊仙町伊仙(105度)。10度以下となった笠利町は平年比3・9度、前日差で2・6度下回った。最も気温が下がった名瀬は平年比4・3度、前日比4・9度下回り、4度以上の差となった。

この日の最低気温の観測は笠利町が午前5時46分、名瀬が同6時29分。気温の低下について名瀬測候所は「雲が少なく放射冷却によるもの。雨をもたらした前線が抜けたため、12日から冷たい空気(上空に弱い寒気)が流れ込んだ」と説明。こうした天候も風向きが北から南へと変わり、今後は朝や夜間も温度が上がる見込みという。

朝などは気温が低いものの晴天により日中は最高気温が20度前後まで上昇、短期間ながら寒暖の差が10度くらいもある。名瀬測候所は「体調管理に十分注意を」と呼び掛けている。