29日、通行止め解除へ

台風被害により約1年半前から通行止めとなっている安脚場戦跡公園の管理道路(提供写真)

 

加計呂麻・安脚場戦跡公園
約1年半ぶり「景観が良く人気」

 

 瀬戸内町は20日、同町加計呂麻島安脚場集落から安脚場戦跡公園に続く道路の通行止めを29日に解除すると発表した。約1年半ぶりに通行が可能となることに対し、同町商工観光課は「加計呂麻島に観光で来られる方には大変迷惑をおかけしました。(通行止め解除は)町としては非常に喜ばしいこと」とした。

 通行止めとなっているのは安脚場集落から同公園駐車場までの約700㍍の区間の管理道路。2017年8月に奄美地方に接近した台風5号の被害により、崩土と法=のり=面崩壊が計6カ所発生し通行止めとなった。町は昨年7月から、県の特定離島ふるさとおこし推進事業を活用し復旧工事を開始した。総事業費は6850万円。

 台風による戦跡施設への被害はなかった。また、伐採管理者による草刈りなどは通行止め期間中も行われていたため、29日以降は公園の利用も可能となる。

 奄美せとうち観光協会が設置する同町古仁屋「海の駅」内の観光案内所によると、「安脚場戦跡公園は景観が良く人気。観光客の中には行けなくてがっかりしている人もいた」という。