知名町で「島サバクリエイティブGCD」

島おこしへの思いを語った「島サバクリエイティブ」の様子=知名町フローラル館=

「外国人にウェルカムな雰囲気を」「子ども達のために学び続ける」
各島から8人が活動内容報告

 【沖永良部】島おこしに関わる8人がプレゼン形式でトークするイベント「島サバクリエイティブGCD(ガシド)トークショー」が24日、知名町フローラル館であった。自身の活動内容を紹介した報告者らは「外国人にウェルカムな雰囲気を」「子ども達のために学び続ける」と熱い思いを観客にぶつけた。

 奄美群島広域事務組合による人材育成事業の成果発表会として5回目の開催。イベントの様子はインターネットで生配信され、奄美市の「ROAD HOUSE ASIVI」でパブリックビューイングも行われた。

 結らんだー徳之島代表の福本幸代さんは「世界自然遺産登録を目指しているが、今の段階では地元の人も来てくれた外国人も困ってしまう状況になる」と指摘。子ども達に外国語を教えながら地域通訳案内士としても活躍する福本さんは、「困っている外国人とコミュニケーションを取り、ウェルカムな雰囲気を作っておもてなしをしたい」と述べた。

 「小さい島でも でっかいスポーツ環境」をキャッチフレーズに活動するNPO法人沖永良部スポーツクラブELOVE理事長の前田純也さんは「島内の指導者を集め、スポーツで島おこしができないかずっと話し合ってきた」と法人設立までの経緯を説明し「島を盛り上げたいと思ってくれる子ども達が出てきてくれるよう、私達は多くの人とつながりを持ち、学び続けなければいけない」と語った。

 与論町出身のバリトン歌手、町英和さんは「島の期待に応えようとする思いと音楽との間でジレンマを感じた経験から、自分の言葉で話そう、人に認められようと思い過ぎないようにしようと決めた」と述べ、さらに「子どもの頃の純粋な気持ちを持ったまま成長することの大事さを考えるようになった」と話した。町さんは最後に民謡を披露、その歌声に観客から大きな拍手が上がった。

 会場では、奄美群島民間チャレンジ支援事業見本市も開催され、各島から8団体が出店。参加者らは、喜界島産空豆コーヒーや奄美の食材を生かしたジェラートなどの試飲試食を楽しみながら積極的に情報を交換した。