3種のツツジ新緑に彩り

峰田山公園で満開となったツツジ3種(西康範さん撮影)

宇検村峰田山公園で満開

 宇検村の峰田山公園で満開を迎えたツツジを30日、奄美市名瀬の西康範さんが撮影した。同公園は3種のツツジが植栽されていて、焼内湾の遠景や照葉樹林のライトグリーンに鮮やかな彩りを加える眺望が楽しめる。

 同公園は、同村の芦検と生勝集落の間にある峰田山に整備され、展望台も設置されている。園内には在来種のケラマツツジ、タイワンヤマツツジと園芸種ヒラドツツジの合計約8千本が植えられている。

 園内の斜面上からは焼内湾と村内の各集落の遠景を、満開状態のツツジと一緒に展望することが可能。『琉球弧・野山の花』(片野田逸朗さん写真と文)によると、ケラマツツジ(ツツジ科)は奄美大島~慶良間諸島に分布する固有種。低地から山地の渓流沿いや林縁に生える常緑低木。ヒラドツツジは、ケラマツツジとキシツツジなどとの雑種。タイワンヤマツツジはケラマツツジと似るが、葉の長さなどで区別される。

 西さんは「見頃を迎え天気もしばらく良い日が続くので、公園には多くが訪れるかもしれない」と話した。