県議選大島郡区の期日前投票スタート。意中の候補に１票を投じる有権者＝30日、徳之島町役場
県議選（４月７日投開票）の期日前投票が30日から、県内投票所で一斉に始まった。２議席をめぐる３人の争いとなっている大島郡区も10町村で期日前投票を開始。選挙への関心が高まるか注目されているが、３候補者の地盤である徳之島の３町では初日２４５人が投票した。前回選初日より、85人増だった。
大島郡区の立候補者は自民新人の寿肇氏（45）、自民現職で４期目を目指す禧久伸一郎氏（62）、無所属新人で元天城町長の寿洋一郎氏（74）＝届け出順＝。いずれも徳之島の３町に住所がある。
３町で最も有権者数が多い徳之島町役場１階の町選管委員会室に設けられた期日前投票所には、朝から有権者らが次々と訪れ、意中の候補者に１票を投じた。町長や町議選などとは様相が一変。初日は投票駆り出し的な送迎や代理記載を要する有権者の姿も見られず、駐車場に待機する陣営関係者の姿も皆無。期日前投票の理由は「仕事」が約８～９割を占め、次いで「旅行」の順に多いという。
徳之島３町の初日の期日前投票者数は、▽徳之島町＝１６６人（男86人、女80人、前回選初日比80人増）▽天城町＝31人（男15人、女16人、同18人増）▽伊仙町＝48人（男22人、女26人、同13人減）で、合計２４５人（男１２３人、女１２２人、同85人増）。
県選管による期日前投票状況の発表は、１回目が４月１日（３月31日現在）に予定されている。
県議選投票率は前回選が県全体で48・78％と、過去２番目の低さを記録。大島郡区は67・58％だった。投票率向上に向け県選管は、投票方法を周知するチラシや県出身の人気芸人を起用した啓発ＣＭを作成して投票を呼び掛けている。
２０１５年の公職選挙法改正で、20歳以上から18歳以上に選挙権年齢を引き下げ。大学生にも投票してもらおうと、鹿児島市の鹿児島大学郡元キャンパス（４月１日、正午～午後７時）や鹿児島国際大学（同３日午前10～午後５時）にも期日前投票所が開設される。
大島郡区の期日前投票所は、大和村＝村防災センター会議室、宇検村＝役場会議室、瀬戸内町＝きゅら島交流館、喜界町＝役場コミュニティセンター、徳之島町＝役場、天城町＝役場、伊仙町＝役場、和泊町＝役場、知名町＝中央公民館、与論町＝町防災センター。いずれも午前８時半～午後８時で、投票日前日の６日まで受け付ける。