故郷自慢プレゼン大会

奄美大島の魅力を参加者に説明する野沢有得さん

人気投票で1位獲得 住用町出身・野沢有得さん
出身者の東京での活動も熱弁

 【東京】「豊かな自然と文化に恵まれた奄美を、ぜひ訪れて!」。なみへい(川野真理子代表)はこのほど、中央区日本橋本石町にある、コミュニティーサロン「なみへい」で、「故郷自慢プレゼン大会」を開いた。約20人が参加して、各自の故郷をPR。奄美市住用町市出身の野沢有得さんは、参加者に故郷の風景や出身者の東京での活動などを熱弁、大きな関心を寄せられていた。

 地域の食、移住交流に伴うイベント代行、会場貸しなどの事業を行っている同社は、「東京から故郷おこし」がコンセプト。その一環として、青森県平川市出身である川野代表の「私たちは故郷のためどんな役に立てるのか」の観点から、「まずは故郷の良さを自慢し、知ってもらうことから始めよう」を契機として故郷自慢プレゼン大会を企画した。

 第1回のプレゼンターとして、茨城県行方市、長野県飯山市(就活のため映像で登場)の2人に加えて、野沢さんに白羽の矢が立った。「首都圏でどんな応援が出来るか」との川野さんの話の後、行方市の荒井一美さんのプレゼンに続いて野沢さんは、奄美の映像とシマ唄が流れる中を笑顔で登場した。

 野沢さんは島の人たちの生活ぶりや文化、東京での奄美出身者たちの活動などを手作りのパワーポイントを駆使して解説。また、自らが勤めているゴルフ場で、「一昨年、タンカンを一日で3㌧売ったこともある」とのエピソードには、驚きの声が上がった。

 プレゼン終了後、「どこに一番行きたいか」との、参加者による人気投票が行われ奄美が堂々1位に。「映像が良かったのと、きっと私の説明も良かったのでしょう」と、野沢さんは笑顔で振り返った。世界自然遺産登録が見込まれる折、「多くの観光客を受け入れられる宿泊施設はあるのか」など質問を受け、野沢さんは丁寧に答えていた。