三連立神遠目にセンダン香る

名所・三連立神を臨む県道沿いで、芳香を漂わすセンダンの花(西康範さん撮影)

瀬戸内町西古見の県道沿い

 瀬戸内町西古見の海を臨む県道沿いで開花した「センダン」の花を13日、奄美市名瀬の西康範さんが撮影した。名所・三連立神を遠目に、薄紫の小花が甘い香りを漂わせている。

 『琉球弧野山の花』(大野照好さん監修、片野田逸朗さん写真と文)によると、センダンは本州(南西部以西)以南の海岸近くに生える落葉高木。樹皮は黒褐色で唇裂する。紫を帯びた芳香のある花を多数つける。果実は楕円形で、長さ1・5~2㌢で黄熟する。

 材は軟質で加工しやすく対蟻性が強い。また、果肉や葉に有毒物質が含まれ害虫駆除などに利用されてきた。学校の校庭などによく植栽されている。

 西さんによると、撮影場所付近は群生地になっており、斜面一面に生えているというが、「今年は花の数が少なく、周りの木には葉すらついていなかったので驚いた」と話した。