奄美市、連休中の保育受け入れ拡充

奄美市、連休中の保育受け入れ拡充

4月30日から5月2日まで子どもの受け入れを行うことになった小浜保育所

 

4月30~5月2日の3日間 19日まで受付
小浜保育所と笠利町の施設で

 

 奄美市は、皇位継承に伴う10連休(27日~5月6日)のうち、例年は休日ではない4月30日、5月1、2日の3日間に限り、休日保育の受け入れを拡充し、通常は3施設で行っている子どもの一時預かりを同市名瀬の小浜保育所で行うことにした。笠利町内でも同様の体制をとることにしており、施設の選定など準備を進めている。

 同市福祉政策課によると、2月に内閣府が出した天皇即位に伴う「休日保育等の対応」に関する通知を受け、連休中の対応などを協議。3月末に市内の保育園などを通じ、保護者に連休中の保育希望や就労状況、子どもを預かってもらえるところがあるかなどの聞き取り調査を行った。576人から回答があり、多くの保護者から連休中の子どもの受け入れ要望があったことから、3日間限定で受け入れる方針を決めた。

 市は現在、保育園などを通じて保護者に一時預かりを希望するか確認している。19日までに希望者からの申し込みを締め切り、22日以降に受け入れが可能か、保育園などを通じ、保護者に伝えることにしている。

 子どもを預けることができるのは、共働きなどのため連休中も仕事で育児ができない世帯で、連休期間中の職場の就労証明書の提出が必要になる。小浜保育所で受け入れるのは、名瀬と住用町の認可保育施設に通う園児が対象で、笠利町は同町の保育施設で対応する。

 ただ、小浜保育所の定員は150人で、同市福祉政策課は「定員を大幅に上回る希望があった場合、預かることができない人が出てくるかもしれない。どうしても預けないと仕事に支障がある人を優先するためにも、安易な利用は避けてほしい」とし、祖父母などの協力が可能であれば、できるだけ利用を控えるよう呼び掛けている。