「ぱしふぃっくびいなす」寄港

2年ぶり4回目寄港となったクルーズ客船「はしふぃっくびいなす」号=18日、天城町平土野港

クルーズ客340人
平土野港で歓迎 闘牛、自然満喫

 【徳之島】「春の南西諸島 島めぐりクルーズ」客約340人を乗せた日本クルーズ客船㈱(大阪市)の客船「ぱしふぃっくびいなす」号(松井克哉船長、2万6594㌧)が18日、2年ぶり天城町平土野港に寄港。乗客たちは歓迎セレモニーの後、景勝地めぐりや寄港記念の闘牛観覧などを楽しんだ。

 同クルーズ客船(全長183・4㍍、全幅25㍍、客室238室・696人、乗組員204人)の平土野港寄港は4回目。今回の「島めぐりクルーズ」は16日に神戸港を出港して17日種子島に寄港後、18日徳之島、19日沖縄県国頭村(辺戸岬・やんばるの森)、20日奄美大島(名瀬)、21日は屋久島にそれぞれ寄港。世界自然遺産と同候補地をオプショナルツアーで堪能する。

 平土野港には午前8時ごろ接岸。県や3町当局、観光など同島関係者らの歓迎セレモニーでは、森田弘光天城町長と高岡秀規徳之島町が島の自然・伝統文化など魅力を交え歓迎あいさつ。松井船長は「徳之島は温暖な気候と風土・歴史、日本一勇壮な闘牛。長寿世界一(2人)が出て出生率も日本一の子宝の島。今後も多くのお客様をお連れして魅力を伝えたい」。記念品の交換などもあった。

 妻(66)の誕生日(16日)の出港に合わせて山口県から夫婦で参加したという夫(65)は、「中型客船の旅の方が楽。部屋もそのままに観光も楽しめ、半分以上がリピーター。中には10回以上の人も」。乗客たちは大型バス5台などに分乗して景勝地「犬の門蓋」や「犬田布岬」を観光し午後は闘牛観覧(松原闘牛場)も満喫。岸壁の物産展ブースにも関心を示した。

 同船は午後5時ごろ、島唄演奏や地域女性団体連の踊りのエールに見送られ、沖縄へと向かった。