「JAL折り紙ヒコーキ全国大会」

準決勝で投げる美宥さん

配られた専用折り紙で紙飛行機を作る伸明さん

奄美から栗林さん親子が代表で出場
「親子で来年も出たい」

 【東京】「第2回JAL折り紙ヒコーキ全国大会」(折り紙ひこうき協会主催・日本航空協賛)
が13日、葛飾区水元総合スポーツセンターで行われた。奄美地区で予選を勝ち抜いた栗林伸明さん(大棚小教諭)と美宥=みゆう=さん(金久中)親子が熱い戦いに参戦し、惜しくも入賞できなかったが、「折り紙は楽しいけど難しい。奥が深い。親子で来年も出たい」と気持ちはすでに次に向かっていた。

 同大会は次世代育成の取り組みとして展開している「空育」宣言の中のプログラム(子どもたちにもっと未来を感じてもらえる)の一つ。「JAL折り紙ヒコーキ教室」を盛り上げるために東京での全国大会を行った。

 全国34地区で「小学生の部」と「一般の部」2部門からの代表選手68人と、前年優勝者2人を加えた70人が室内滞空時間を競う競技の日本一を目指して集結した。

 奄美群島代表の栗林さん親子は、学校に届いた知らせで同大会の予選会が2月に徳之島(当時は徳之島赴任中)で開かれることを知り、「家族5人で思い出づくりに参加しよう」と予選に出場した。予選会の「一般の部」で伸明さんが6・50秒、「小学生の部」で美宥さんが6・94秒と好記録で予選を通過し、全国大会への切符を手に入れたという。

 全国大会の準決勝では一人2分、最大3投投げて最も長い記録で対戦。振るわなかった理由を美宥さんは「練習では10秒飛んだのに・・・分からない。(練習のように)飛ばなかった」と悔しそうに話した。伸明さんは全国大会の準決勝や決勝での滞空時間の長さに驚きを見せ、「レベルがすごい。たかが紙飛行機だけど、やりはじめたら楽しく、余計難しくなった。また、来年も出たい」とまるで子どものように目を輝かせて楽しんでいた。

 翌日にはJALの整備工場とスカイミュージアムの見学を楽しんで親子は帰路についた。