県内のクラブ２チームが参加した水泳強化合宿
全国大会で活躍するアダプッテドかのやの小西新選手
２０２０年のかごしま国体に向けた選手強化と有望選手発掘のための水泳の強化合宿が４日、奄美市の名瀬運動公園屋外プールで最終日を迎えた。合宿には昨年夏の全日本ＪＯＣ大会で優勝した小西新選手も参加。奄美の選手たちも加わり選手たちは屋外プールで日焼けしながら、競技力向上に努めた。
連休を利用した強化合宿に、鹿児島市の原田学園スイミングスクールと鹿屋市のアダプテッドかのやの選手合わせ約40人が参加。同スクールは４年目で、アダプテッドは初参加になるという。
この日は奄美の小学生から高校生までの12人の選手も加わり、クラブチームの選手らと共通の練習を行った。午前中は２時間半で、質を重視しながらトータル約６千㍍の強化メニューを泳いだ。
同スクールのヘッドコーチで県スイミングクラブ協会ジュニア強化委員長・伊藤真二さん（54）は「奄美合宿の利点は、この時期に屋外50㍍プールで泳げる気温の高さ」と指摘する。また県内離島で実施することで、地域から有望な選手を見つけることも目的としている。
アダプテッドには、有力選手の第一鹿屋中１年・小西さん（12）が所属。ベビーコースに０歳の時から参加し、実力をつけ小学５年時に全国大会に出場して準優勝するなど頭角を現した。
小西さんは昨年夏に東京で開かれた第41回全国ＪＯＣジュニアオリンピックカップ夏季の12歳・１００㍍背泳ぎで優勝。日本スイミング協会（ＪＳＣＡ）の大会で好成績を上げオーストラリアに遠征し、パラリンピック競泳の一ノ瀬メイ選手から「悪環境で練習を積むよう」アドバイスされたという。
小西さんは助言に従い、「合宿で早めに体を日焼けさせて、夏に良いタイムを出すのが目的。泳ぎ込んで自身の練習になった。大会で成果が出るのが楽しみだ」「全国大会では設定タイムを切り、全日本入りを目指したい」などと話した。
午後からは場所を屋内プールに移し、奄美の選手が参加して原田さんの水泳教室が行われた。