看護福祉専門学校「戴帽式」

看護福祉専門学校「戴帽式」

看護師の道を進むべく、ナースキャップを授かった奄美看護福祉専門学校看護学科2年生の学生ら

灯火手に決意新たに
37人、ナースキャップ授かる

奄美看護福祉専門学校(奄美市名瀬小湊、向井奉文校長)看護学科の第24回戴帽式が10日、同市名瀬の奄美文化センターであった。2年生の37人がナースキャップを授かり、ナイチンゲールの灯火=ともしび=を手に、看護の道に進む決意を新たにした。

式は臨地研修などの看護の専門領域に入るための区切りの儀式。同校では看護師の元祖ともいわれるフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんだ12日の「看護の日」に合わせ、毎年5月に実施している。

厳かな雰囲気の中、一人ひとり名前を呼ばれた学生は順次登壇。ナースキャップを授かり、ナイチンゲール像の手元から、自身が手に取ったろうそくに火を移した。全員がキャップを授かった後は整列し、「われは心より医師を助け、わが手に託される人々の幸のために身を捧げん」とナイチンゲール誓詞を唱和し、看護に携わる者としての決意を胸に刻んだ。

式に際し向井校長は「近年、看護師の役割や重要性は増しており、多くの人が皆さんのデビューを待ち望んでいる。きょうこの日、職業人として新たな船出を果たそうとしている。看護師になった暁=あかつき=には社会に大きく貢献することを祈念する」とあいさつした。

戴帽生を代表し、登大夢さん(28)は「患者さまの命の灯火が消えぬよう温かく包み込むような看護師になるために勉学にいそしみたい。ナイチンゲール女史のように誠実で強い看護師を目指す」と誓いの言葉を述べた。