龍郷町秋名の民泊施設

龍郷町秋名の民泊施設

1棟目となる民泊施設「GAMA屋」。「Emore秋名」メンバー

4月貸し出し17泊18人
GWは9泊22人と好調

 龍郷町の秋名・幾里集落の活性化を目的として昨年11月に有志で立ち上げた一般社団法人「Emore秋名(いもーれあきな)」が運営する秋名地区の素泊まり民泊施設「GAMA屋(がまや)」の4月貸し出し実績は、17泊18人が利用した。一方、4月27日~5月6日(10日間)までのゴールデンウイーク(GW)期間中の貸し出し実績は、9泊22人が利用し、好調だった。

 1棟目となる民泊施設は、今年1月にオープン。オープン記念と歓迎の意味を込めて3月31日までの宿泊分は、通常宿泊料金から40%割引した。4月以降は通常料金となった。定員は5人(未就学児の添い寝は、定員数に含まれない)。宿泊料金は1人1泊5千円(税込み)、1人追加分は3千円(同)、未就学児は無料。

 同法人の村上裕希代表理事(龍郷町地域おこし協力隊)によると、利用目的のほとんどは旅行。職場の同僚グループ数人利用などが多く、レンタカーで訪れる利用者がほとんどだという。

 春休み期間中に、家族連れが6連泊した。野鳥観察目的の利用は1~5月で4組と少なかった。秋名・幾里地区は田んぼが広がっている地区で、野鳥観察のポイントとして知られており、町内には「奄美自然観察の森」がある。村上代表理事は「町内には夜間、野鳥観察ができる場所もある」―と話し、野鳥観察目的の民泊施設利用増に期待を込めた。

 インターネットで予約を受け付けており、8月まで予約が入っている。

 「Emore秋名」は、幾里地区の民家を改修し、今夏に2棟目となる素泊まりの民泊施設オープンを計画している。

 民泊施設は、同法人が目指している体験・交流事業の受け入れ拠点施設と位置付けており、今後の運営成果が注目される。