宇検村ブラジル移民百周年記念企画展

宇検村ブラジル移民百周年記念企画展

オープニング講座で講師を務め期間中も会場でサポートに回った奄美2世の加藤里織さん(提供写真)
横浜で開催中のブラジル移民企画展(提供写真)

横浜で開催、まもなく終幕
10連休中も多くの見学客

横浜で開かれている宇検村教育委員会主催の「宇検村ブラジル移民百周年記念企画展 ブラジルと奄美・宇検村―海を渡った開拓者たちの百年」が、まもなく終幕を迎える。10連休中も多くの見学者が訪れ、企画展や配布資料を通して同村の魅力や移民の歴史にふれた。村教育委員会は今後も、移民の歴史を広く伝える活動に取り組む考えだ。企画展は今月30日まで。

企画展は昨年10月に同村で開催したものを、横浜市のJICA(国際協力機構)横浜に会場を移して関東方面の奄美出身者などに見てもらおうと企画。同村からパネルを移送して、出張した村教委職員2人が設営して開幕にこぎつけたという。

企画展は3月30日にスタートし、オープニング講座も実施。講座では移民史を研究している奄美2世の神奈川大学大学院・加藤里織さんと村教委職員が講師となり、「海を渡った奄美人たち―奄美・宇検村ブラジル移民100年の軌跡―」と題して講話した。

職員は開幕を見届けて宇検村に戻ったが、加藤さんは都合のつく範囲で会場に行き企画展をサポート。加藤さんによると、10連休前半は悪天候で会場周辺の人出はまばらだったが、天候が回復した連休中盤から後半は多くの人が来訪。用意した企画展のチラシや村の観光パンフレットなどが足りなくなり、何度か追加したという。

来館者の中には奄美の新聞やラジオで知った人、奄美関係団体などのメーリングリストやSNSで知った人が多かったという。中には期間中に3回も見学した人もおり、会場でサポートに入っていた加藤さんは「少しずつだが広がっていっているのが、うれしかった」と話した。

村教委学芸員の渡聡子さんは、「資料貸し出しはあるが、県外で主催して企画展を開くのは村で初めて。多くの見学者があり、好評だったようで良かった」と話した。

村教委の小松洋仁事務局長補佐は、「区切りを迎えたブラジル移民史という史実を、これからも村民に広める取り組みが必要。機会があれば別の開催地でも、ブラジル移民の企画展を実施したい」と語った。