沖永良部~与論~沖縄結ぶ

沖永良部~与論~沖縄結ぶ

就航予定の高速船と披露式の参加者ら=知名町=

今夏に就航予定 知名漁港で高速船お披露目

【沖永良部】千葉県で周遊観光船を運航している日東商船(東京)は、沖永良部と与論、沖縄県国頭郡大宜味村の間に小型高速旅客船の就航を計画している。17日、知名町の知名漁港で高速船の披露式が行われた。同社によると、今夏の就航に向け、現在航路開設の申請を行っているという。

高速船(19㌧)は、定員60人。事業計画案では、知名漁港から与論港に寄港し、沖縄県国頭郡大宜味村の塩屋漁港に到着する。1日2往復の運航で、知名漁港から与論港まで約1時間、塩屋漁港までは約2時間半で結ぶ。料金は自由席(17席)と普通運賃(18席)、特2等運賃(25席)に分けられ、知名漁港から与論までが1000~2000円、塩屋漁港までが3000~5610円を見込んでいる。

披露式には、同町の今井力夫町長や役場職員、沖永良部漁業協同組合の会員ら約20人が集まった。船内を見学後、試乗も行われ、参加者は約15分間のクルージングを楽しんだ。

今井町長は「良い乗り心地だった。季節によってはクジラやイルカを見ながら航海を楽しめる」と笑顔。

日東商船の西田富士雄代表取締役は「運航ダイヤは、沖縄まで日帰りできるように組んでいる。島民の生活が非常に便利になるだろう」と話した。

航路や運航ダイヤは、日東商船のホームページで確認できる。