和泊町役場新庁舎落成記念式典

新庁舎の落成を祝い、テープカットと同時にくす玉が割られた=和泊町=

除幕された上皇后美智子さまの御歌碑と伊地知実利町長=和泊町=

魅力あふれる花の町実現へ
上皇后美智子さまの御歌碑披露

 【沖永良部】和泊町役場新庁舎落成記念式典が19日、庁舎前庭であった。関係者ら170人が参加。伊地知実利町長は「町民が輝き、活力と潤いと魅力あふれる花の町を実現するための原動力となる庁舎となってほしい」と期待を込めた。式典後は、上皇后美智子さまの御歌碑除幕式も行われた。

 新庁舎は、鉄筋コンクリート2階建て(一部3階)。延べ床面積3255平方㍍、建築面積2087平方㍍。事業手法は、民間のノウハウを活用したPFI的手法を採用。施設整備と15年間の維持管理費を含む総事業費は約17億1400万円。

 18年1月、庁舎本体工事に着工し、同年12月完成。今年1月、新庁舎での業務開始と同時に旧庁舎を解体、外構工事に着工。今年3月末、工事完了。

 式典では、和泊町消防団ラッパ隊の演奏とともに、関係者と児童生徒らの手でテープカットとくす玉割りが行われた。

 祝辞に立った金子万寿夫衆院議員は「新庁舎のスタートを契機に、新たな覚悟と決意を持って頑張って欲しい」と激励。

 最後に、事業者の「わどまり結ファシリティーズ(株)」代表の浮穴浩一氏に、伊地知町長から感謝状が贈られた。

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 式典に続き、上皇后美智子さまの御歌碑除幕式が行われた。

 上皇ご夫妻は、2017年11月16~18日に屋久島、沖永良部島、与論島を訪問。御歌碑には、島民と触れ合われた時の思い出を詠んだ上皇后美智子さまの歌が刻まれている。

 この日は、石碑の文字を揮毫した沖永良部高校書道部の水口昌紀教諭も式に参列した。

 伊地知町長は「美智子さまが、離島での思い出を大切にしてくれて本当にうれしい。島民と一緒に感謝したい」と話した。